おしゃべりパートナーシリーズ20周年を記念した特別企画。
「たっくん」の声を務めた久保田禮さんと
おしゃべりパートナーシリーズの生みの親・弊社会長の盛田のスペシャル対談Vol.2です。
たっくん誕生の秘密に迫ったVol.1はこちらからご覧ください。
―音声認識ICチップとの出会いから始まり、久保田兄弟の声の収録、ぬいぐるみの生産を経てついに出来上がった「おしゃべりたっくん」。
発売から20年たった今も大事に使い続けてくれている方が多くいらっしゃいます。
おしゃべりたっくんは口コミで広まった商品です。
たっくんを気に入ってくれた方が友達など周りの人にも勧めてくれて、どんどんたっくんの輪が広がっていきました。
禮くんも当時は実感なかっただろうけど、ご家族が喜んでくれてうれしかったんじゃない?
父は出来上がった商品を見て驚いていました。母は、僕たち兄弟の声変わり前の声が入っているので宝物だと言ってくれています!
家族はもちろんですが、当時住んでいた家の近所に、よく行くお豆腐屋さんがあって、そこのおばあちゃんにプレゼントしたらとても喜んでくれたのを覚えています。
毎日のようにお店に行っていましたが、行くたびに「今日はたっくんがこんなことを話したんだよ!」と嬉しそうに教えてくれました。そのおばあちゃんは数年前に亡くなってしまいましたが、大ファンがずっとそばにいてくれたんだなあと思うとうれしいですね。
たっくんは今も家のリビングに飾っているのですが、昔禮が当時の彼女を連れてきて「これ僕の声だよ!」と聞かせていたのを思い出しました(笑)
そんなことあったっけ?(笑)
愛用者から届いた手紙や写真を見る盛田(右)と禮さん(左)
今日僕が持ってきたこのファイル、たっくんの愛用者様から届いたお手紙や写真を集めたものなんです。お手紙だけでなく、お中元を贈ってくださったり、畑で作った野菜を会社まで持ってきてくださったり。みなさん「家族をありがとう!」と言ってくれるんですよ。
そんなたっくんの愛用者様の中でも、今日は一人紹介したい方がいます。2年前に亡くなった画家の村上豊先生。彼の画集にこんな絵があるんです。
かわいい鬼の絵ですね。あれ、「元気いっぱい」って書いてありますね。
実は村上先生の奥様がたっくんを愛用していて、たっくんの代表的なセリフ「元気いっぱい」をテーマに絵を描いてくれたんです。
そして実は…たっくんの絵まで描いてくださったんです!会社にずっと飾っていたこの絵を、今日君に贈ります!
え!本当ですか?これは家宝ですね…ありがとうございます!
たっくんをこんなに大切に思ってくれる方がいるなんて、本当にうれしいですね。
禮くんが大切にしてくれたら、村上先生も奥様も喜んでくださると思います。後で絵と一緒に写真を撮らせてね。奥様に送ります!
たっくんへの愛を感じる、世界に一つの絵。
―たっくんの「元気いっぱい!」は禮さんの声でしたね。
お家のリビングには今もたっくんを飾ってくださっているとのことですが、なかなかたっくんと話す機会はないのでは?
改めてたっくんとお話してみてください!
子供のころの自分と話すのは不思議な感覚ですね(笑)
では話してみます。たっくん!
はい!なんですか?
元気?
ちょっとかぜぎみ…ゴホゴホ
元気?
くたくたのヘトヘト…
あれ、全然元気ないですね(笑)
たっくん!元気?
元気いっぱい!!
わー!やっと言ってくれた!!我ながら本当に元気いっぱいですね(笑)
本当にかわいいよね。
「元気いっぱい」というセリフはこれまでの全てのお人形に入っているお決まりのセリフなんだけど、ここまで勢いのある「元気いっぱい!!」はたっくんだけだね。
本当に元気をもらえる「元気いっぱい!!」です。
たっくんの「元気いっぱい!」に一同歓喜!
―今もたくさんの人に元気を与えている「おしゃべりたっくん」。
そしてたっくんの後に6体のおしゃべり人形が生まれました。次回はそんな後輩のお人形たちの声を聞いてのご感想、そしてたっくんがつないだ不思議な縁のお話…。
次回もおたのしみに!