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おしゃべりパートナーシリーズ20th Anniversary

20周年記念!
おしゃべりパートナーシリーズ生みの親
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初代おしゃべり人形「たっくん」の声の主
スペシャル対談Vol.1



「おしゃべりたっくん」誕生秘話

2004年に発売された「おしゃべりたっくん」。
「おしゃべりパートナーシリーズ」の20年の歴史は、この「たっくん」から始まりました。
今回20周年を記念して、「たっくん」の声を務めた久保田れいさんをお招きし、おしゃべりパートナーシリーズの生みの親・弊社会長の盛田との特別対談をお届けいたします!

morita

禮くん、久しぶり!当時4歳だった禮くんが24歳になったなんて。
でも全然変わってないね。
もし街で会ったとしてもきっと気付くと思う!
禮くんは僕のこと覚えてた?

lei

ご無沙汰しております!
僕は当時4歳だったのでさすがにおぼろげでしたが、実際にお会いしたら何だか懐かしい気持ちになりました!

おしゃべりパートナーシリーズ20th Anniversary

20年ぶりの再会を喜ぶ盛田(右)と禮さん(左)

―お話に入る前に、衝撃の事実をひとつ。実は「おしゃべりたっくん」は禮さん以外の方の声も入っているのですよね…?

lei

はい、実は僕だけでなく、僕の兄である久保田かいの声も入っています!

morita

この20年間、一度もお客様からのご指摘はなかったのですが、実はたっくんは久保田兄弟の合作なのです!
むしろ最初は魁くんの声で商品開発を進めていたのですが、ひょんなことから急遽、禮くんにも参加してもらうことになりました。

―ではまずは商品開発に至った経緯や開発秘話などをおしえていただけますか?

morita

弊社は元々ノベルティグッズなどの販促品の企画、生産を主な事業内容としてきました。
今から20年前、何か新しい機能を入れた画期的なグッズを提案したいと模索していた時に、海外の展示会で韓国のICチップメーカーに出会いました。
彼らは自動車で使う音声認識ICチップを開発していました。
自動車の中という雑音の多い環境でも対応できる、精度の高い音声認識機能。
これをぬいぐるみに入れて人と会話ができる玩具を作ったら面白いのでは…?
ぜひ協力していただけないかと、私は大胆な提案を持ちかけました!
先方は、玩具にICチップ??と最初は難色を示していましたが、音声認識ICチップの優秀性を世に発表する良い機会になるのではないかということで、協力してくれることになりました。
そして商品化したのが音声認識で遊べる玩具。
最初は某食品メーカーのキャンペーンノベルティとして世に出したところ、抽選で1万名に当たるところに、約200万通の応募がありました。
199万名の方が音声認識人形の楽しさを味わえないなんてもったいない!…これがおしゃべりパートナーシリーズの初代お人形「おしゃべりたっくん」の開発のきっかけでした。

―なぜ女の子ではなく男の子のお人形を?

morita

当時ぬいぐるみといえば動物のモチーフが一般的。
女の子のお人形もお子さんの玩具として人気でした。
しかし私はあえて、男の子のお人形を作ることにしました。
当時お人形といえば女児のための玩具と位置付けられていましたが、私は子供からお年寄りまで、老若男女問わず楽しく会話ができて癒されるお人形を作ろうと思っていました。
世の中にないものを作りたかったんです!
私は根っからの子供好きで、いつか3歳から6歳くらいの、おしゃべりが上手にできるようになってくる頃のあどけなく、愛らしい子供の声を使った商品を作ってみたいと思っていました。
その夢を音声認識人形で叶えようと思ったのが2004年の春でした。

おしゃべりパートナーシリーズ20th Anniversary

まだ世の中にないものを作りたかった、と語る盛田。
会話ができるお人形、しかも男の子のお人形は
当時おそらく無かったのでは?

―そんな思いで始まった商品開発。久保田さん兄弟にはどのようにして出会ったのですか?

morita

ではどうやって男の子の声を探そうかと思い、まず街中でイメージにあった声を探しました。
当時はあまり開発費もかけられず、また、あどけない自然な声にこだわっていたので、子役のプロダクションなどには頼りませんでした。
一度駅のホームで理想の声の男の子のお母さんに声をかけて事情を説明し、気持ち悪がられたこともありました(笑)
さあ困ったぞというときに事務所の近くの幼稚園を訪ねて、園長先生に掛け合い相談したところ、「それじゃあ今度の学芸会にいらっしゃい」と言っていただき、そこでステージに立って演技をする久保田魁くんに出会ったのです。
久保田兄弟のお兄さんの方ですね。
劇の主役を堂々と務める魁くんの声を聞いた瞬間、この子だ!と思いました。
早速園長先生に魁くんのお母さまをご紹介いただき、お母さまにも了承いただいてたっくんの声が決定しました!

―今日は久保田さんのお母さまにもお越しいただいています。急にこんな話をされて、率直にどう思いましたか?

haha

最初に園長先生から、魁くんが選ばれたのよ!と言われたんです。
何のこと?と驚いて聞いてみると、お人形の声になるかもしれない、と。
訓練もしたことのない普通の子供だったので大丈夫かしらと心配していたら、それがいいんですと盛田さんに言われ、やってみることに決めました。
声を収録するスタジオが家の近所で、弟の禮がまだ年少だったので一緒にスタジオに連れて行ったのですが、盛田さんが禮くんも一緒やろうよと声をかけてくださったのを覚えています。

morita

実は収録時は冬だったこともあり、魁くんが少し鼻声だったんです。
「元気いっぱい!」というセリフが明らかに元気がなくて困ったなと思っていたら、スタジオのブースの外から禮くんの「元気いっぱい!!!」という声が聞こえてきました。
これだあ!!!と思いました。
実はたっくんのセリフの中でも人気の高い「元気いっぱい!」というセリフは、弟の禮くんの声だったのです。禮くんは覚えてる?

lei

収録のことはあまり覚えていないのですが、歌のことは覚えています。
歌うのが子供ながらにすごく恥ずかしかったので覚えているのかもしれません…(笑)

morita

笑うシーンも結構苦労して、お母さんが本当に禮くんをくすぐって笑わせたんだよね。
懐かしいな〜!
収録時、禮くんはまだ4歳だったね。
僕にも今年ちょうど4歳になった孫がいるけど、禮くんのように恥ずかしがらず堂々と話すことはできないと思います。
本当に立派な子だった!僕の人を見る目はさすがだね!(笑)

おしゃべりパートナーシリーズ20th Anniversary

収録時に撮影した写真を見て、思い出話で盛り上がる
2人と禮さんのお母さま(左)

―初代お人形。そして初めての収録ということで苦労がありながらも無事完成した「おしゃべりたっくん」。
久保田兄弟との出会いから、長く愛されるたっくんが誕生しました。
次回はたっくん誕生からの20年を振り返ります。
愛用者様からの熱いメッセージや20年続いた久保田家と盛田の交流…
などなど。 次回もお楽しみに!

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